2008年09月29日

伝統

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今日はラーメンブログ。
こないだ飯豊山の帰りに寄った「 かめや食堂 」の馬肉ラーメン。
かめや食堂は山形県長井市、今泉駅の近くにあります。
前から行きて〜!行きて〜!と思っててようやく実現。


僕はこーゆー、昔ながらの中華そばが好きだ。
古い作りの食堂で、割烹着姿のおばちゃん達が出す1杯の中華そば。
キラキラと輝く、あっさりスープの中にある深い旨み。
その一つ一つにある、その店だけのスタイル…



で、この馬肉ラーメン。
馬肉!ってだけで男心擽られちゃうっすよね?!
もう見た目はシンプル!
ど〜よ?!中華そばだぜ!って感じ。
デカイ態度な馬肉のチャーシューが4枚。
麺は程よくコシのあるもちもちした中太麺。めちゃウマ。
スープは醤油ベースのあっさり系。馬肉ダシも入ってるとか。
ふわ〜んと香ばしい香りが漂います。
時代に流されない、古き良き伝統の味。

ラーメンマニアじゃないので、あんまり偉そうな事は言えないんだけど、
僕ん中ではかなり100点に近いラーメン!
山形市から1時間。
周りはなんもないけど、これだけの為に行く価値あり!


まあでも、味の好みは人ぞれぞれだかんね…
賛否両論あると思うんで、文句言わないでね〜。

でも、まじウマイっす!!


かめや食堂
http://www.e-dcs.jp/kameya/
posted by syoddy at 23:25| 宮城 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 東北グルメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月27日

季節風

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今週はヤバイ!めっちゃんこ寒い!
本州にも冬の知らせが届きましたね。
岩手山初冠雪。
つーかまだ9月なんですけど?!

3フルでもギリギリ…
秋を通り越して冬の風。
おまけにウネリないくせに、思いっきり西風で潰されてヒザモモ…
後頭部だけが凍てつく。
セミドライの時期も近いな〜。

そーいや先週、セミドライをフルオーダーしてきました!
流行のノンジップ♪
スノーボードのウェアを買った時と同じ感覚かな?
早く届かないかな〜?っていう。

こっからドンドン寒くなっていくんだろうな〜。
「 うぉぉらあああぁぁぁ!!!! 」
ってウエットを脱ぐ季節。
めっちゃ辛いけど、嫌いじゃあないです。

さてさて愉快な仙台ローカル達、今年はドコまで頑張れるか?!
posted by syoddy at 20:41| 宮城 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | サーフのこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月25日

津軽の旅 後編

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時刻は午後12時。
ここから白神岳登山口までをナビで検索する。

「 目的地まで180キロ。3時間30分くらいかかります。 」

聞き間違えたかと思った。
180キロ?!
頭の中に描いていた地図は30分〜1時間で着くイメージしかなかった。
しかし何回見直しても、180キロという事実は覆されない。

白神岳の登山口は日本海側にあるのだが、間に山脈がある為、
1回北に回って迂回しないと辿り着けないということがわかった。
まさに行き当たりばったりの旅。
事前調べの甘さが思いっきり出た。

しかし180キロは遠すぎる。
ど〜にかこの山脈を越えられないかと調べていたら、あっさり発見。
峠道ではあるが、距離は80キロほど。
よし、これで行こう。
しかしこれがまた悲劇の始まりだった。

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快調に車を飛ばし、岩木山から日本海に向かう。
途中、一定の区間が砂利道になっている。
嶽でもらったガイド地図を見て、砂利道であることはわかっていた、
しかし、これまた目を疑う看板が飛び込んでくる。

「 この先、42キロの区間 未舗装です 」

42キロ?!
42キロ砂利ってこと?!

笑うしかなかった。さすが僕らの旅だ。
極上のトラブルである。
しかも生易しい砂利道じゃあない。
サスが抜けるかと思うくらいの悪路のうえ、
峠を3つも越える。
そんな道が42キロ。

死ぬまでにここまで砂利道を走ることがあるだろうか?
まさに人生最大の砂利道ドライブとなってしまったのである。

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15時30分。
そんなこんなで、ヘロヘロになりながら白神岳登山口に辿り着いた。
「 15時までには山小屋に着きましょう 」という山のセオリーを完全に無視している。

山頂までは3時間半。
16時に出たとしても20時前着。
まあここまで着たので、行くしかない。
留まろうなんて考えはさらさらなかった。
早速ヘッドランプを頭に装着し、登山道を登る。

日はあっさり1時間ほどで落ちてしまい、
月明かりの中、木のシルエットだけが不気味に浮かび上がる。
僕らは漆黒の闇の中にいた。
夜間登山というものを初めて経験したが、あまり気持ちの良いものではない。
ヘッドランプが照らす1点だけを見つめ、暗いトンネルの中を進んでいく。
ふと顔を上げて林の中を照らそうものならば、何かを見てしまいそうな。
少しでも物音がすれば、熊か?!とビビッてしまう。
そんな状態で登ることが楽しいかどうかは、人それぞれ。

僕らはこの非現実的な状況にワクワクしていたが、半分はビビッていた。
好奇心半分、恐怖半分。
なんでこんなことまでして登るのか?
「 山頂で夜を明かしたいから 」
ただそれだけ。
せっかく山を登りに来ているのに、麓でテントは張りたくなかった。

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そして20時。
白神岳の山頂に辿り着いた。
( 写真は朝のもの )
最初は満天の星空だったが、あいにくガスが出始め視界は遮られる。
しかし今回、僕らは最大の楽しみを持ってきていた。

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クソ重い、きりたんぽセットである。
スープは本格比内地鶏ダシ800ml。
きりたんぽ5本。鶏肉、水菜に春菊、糸コン、まいたけ。
まさに1泊だからこそ出来る生ものメニュー。
バックパックは明らかに重かった。
辛い登りがコイツらのせいで、さらに辛いものになっていた。

しかし、そんな苦労は一口目で全て帳消しに。
ビールで乾杯するものの、きりたんぽに夢中で全く酒が進まないほど。
山の中で食べる手作りきりたんぽ鍋。
生みの親、秋田県に感謝。

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翌朝もガスが立ちこめ、世界遺産の展望には恵まれず…

そうなると次の目的はココ。
速攻で下山し、車を北へ10キロ走らせる。
そう、青森が世界に誇る(?)キングオブ温泉「 不老ふ死温泉 」

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日本海を目の前に、黄金に輝くひょうたんは間違いなくキングの証。
詳しくは2007年5月の記事参照
GW後半編

草津なんて目じゃないぞ?

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そして帰りがけには日本一デカい水車。
どうってことないけど、確かにデカい。
水車小屋には宿泊も可能だとか?


とまあ、1日で山を2つ登り、とうもろこしを頬張って砂利道を42キロ走り、きりたんぽ食って温泉。
たった2日という少ない時間に、エンタメを詰め込みまくった旅だったかと?
皆さんも是非一度は青森へ。
まさに東北!と感じることの出来る、ホントに素晴らしいトコロです。
posted by syoddy at 22:35| 宮城 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 山岳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月23日

津軽の旅

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またまたオッサン2人で旅に。
今回のステージは津軽。大好き青森です。

本当は金曜の夜に夜行バスに乗って、富山に行こうとしたんだけど、
台風13号の進路が変わったために断念。
どっかねーかどっかねーか?!って天気予報を見ていたら、
ど〜も青森は影響がないみたい。
ただそれでけで、「 よし!行こう! 」ってなった。
ホント、この行動力は我ながらチョット関心。

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旅の目的は、日本百名山の一つ「 岩木山 」
別名 津軽富士。
津軽平野にどっしりと構える独立峰。

仙台から350キロ。
以前より弘前から眺める岩木山に憧れを抱いてはいたのだが、
とても簡単にこれる距離ではなく、縦走の山でもないことから、敬遠していた。
そんな時に突然、台風の悪戯。
この機会を逃す手はなかった。
行くなら今回しかない!

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そして、縦走出来ないのならばいっそのこと他の山も登ってしまおう。
そう考え始めると、僕らの頭にもう一つのターゲットが浮かぶ。

「 世界遺産 白神山地 」

白神山地とは、青森県の南西部から秋田県北西部にかけて広がる山地で、
人の手が加えられていない為、世界でも稀に見るブナの原生林が広がっている。
1993年に日本で最初の世界自然遺産として登録された。

これまた遠く、ここだけの為に車を走らせようとすることは考えられない。
じゃあ岩木山を速攻で登って、白神まで移動しちゃおう!
で、ど〜せなら山頂に泊まりたいから白神岳まで行こう!

つまり、1日で2山登ってしまおう。
という結論になったのである。

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4時間ほどの通常登山コースもあるのだが、
岩木山は8合目まで道路があり、そこから1時間ほどで山頂に辿り着く。
これは邪道か?!なんて葛藤しながらも、白神山地までの移動時間、
白神岳の登り時間を考えると、このスカイラインを使うしかなかった。

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1時間と言えども、しっかりとした登り。
標高は400m上げなければならない。

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しかしわずか1時間で、この広大な360度の展望はあまりにも贅沢。
右手には八甲田が見える。
天気の良い日には北海道まで見えるとか?

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相変わらずな構図の2人を許してください…
標高1625m 岩木山 山頂

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下りは30分ほど。
お手軽な登山コースなので、弘前付近に来た際は是非スカイラインを使って登ってみてください。
小さな労力で大きな感動があります。

そして下った麓には、大量のとうもろこしの直売所。
とうもろこしは津軽の言葉で「 きみ 」という。
嶽(だけ)というこの土地の名産。

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少し腹が減ったから。という理由だけで寄ったのだが、
あまりの甘さに驚く。
この土地ならではの寒暖の差がこの甘さを作り出しているという。
茹ではもちろん、そのまま生でもOK。
とうもろこしを生で食べたのは初めてだったが、茹でにはない本来の甘さがあり驚かされる。
これは野菜ではなく、まるで果物。
所詮とうもろこしっしょ?!なんてナメてかかってた…


嶽きみ.com
http://www.dakekimi.com/


なんだか長くなってきたので、その2に続く…
posted by syoddy at 23:16| 宮城 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 山岳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月19日

カタログ奮闘

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スノーボードカタログと奮闘している今日この頃。
なかなかこれだ〜っつーのがないですね…
特に何を買おうとしているわけではないんだけど、やはり新しいシーズンに入るとなると、
なんか欲し〜な〜、と思ってしまうのはスノーボーダーの嵯峨なんでしょうか?

うぉ〜!かっけ〜!って思ったのは、ライダー紹介ページのアニさん。
ヤバイっすね!
激シブです。ナンバー1ッス!
あのパンツのラインはヤバ〜い!
あれ、なんか手ぇ加えてんじゃないのかな?細さの中に計算されたシルエット。
さすが東北人。お洒落です。


そしてスノーカタログと戦いながらも、ウエットのカタログとも戦ってます。
セミドライをオーダーしようかと考えてるんですよね。
冬の東北、極寒スペシャル!

今年の目標はひとまず1月半ば!
週末はパウダー食いにすみかわ。平日は1〜2日くらい海に入りたい。
おいおい、冬に海なんてありえね〜よ?!
って思ってたけど、2ヶ月空けただけでまたド素人に戻っちゃうのが嫌なんですよね。
完全に筋肉衰えるし。
おまけに冬は波も良いし、人もいない。

気合い。
頑張ります。
セミドライ買ったらやるしかないっしょ?!

ここまで言っておいて、折れたらすんませ〜ん♪

明日から台風13号のグランドスウェル!
荒れそぉ〜…
posted by syoddy at 19:30| 宮城 ☁| Comment(3) | TrackBack(0) | サーフのこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月17日

レギュラー三昧

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少しずつ秋めいてきましたね。
早朝の風も少し冷たく、空には秋雲が出始めています。

相変わらずサーフィンが面白い今日この頃。
こないだ半ラウンドで上がって写真撮ってたら、ほとんどレギュラー…
つーか全部?!
みんな頑張ってま〜す。

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この日のポイントはちっちぇ〜波だったけど、形さえ良ければ走るんですよね〜。
でもちょっとでもパワーゾーンから抜けると、即失速…
小波でもちゃんと走れるようになりたいッス。


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で、帰りがけに別のポイント見に行ったらこの通り。
胸ぐらいのスーパーレギュラー!!!ツルッツル〜!!!
例えるなら新雪70cmのノートラックディ〜プパウダ〜♪バッフバフ。
これがあるからサーフィンにドップリなんだな〜。

ちょっと見に来ただけなのに、即効着がえて2ラウンド目へ…
ゴチでした〜♪
posted by syoddy at 23:42| 宮城 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | サーフのこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月16日

カタログ号

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やっと買ってきました。スノーボードカタログ。
遅ぇ〜…
全然出遅れてま〜す♪

若きライダー達の名前とかさっぱりわかんなくなってるし、
何がトレンドなのかもさっぱり…

でも、この歳になるとトレンドとかあんまカンケ〜ないよ〜な気もしてくる。
自分がイイと思ったものをチョイス出来ればい〜のかな〜?と。
自分に合ったもの。求めるスタイルが変わらなければ良いかと。

まずは読破。
これから勉強しま〜す!
posted by syoddy at 23:46| 宮城 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | スノーボード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月13日

北アルプス2008 おまけ

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■■ 松本電鉄 松本駅にて ■■


しつこく北アの写真です。
旅記事で使おうかどうか迷った写真達。
お茶でも飲みながらご覧下さい。
撮影はsyoddy、oku、goの3人です。
ちょこちょこブレててすんませ〜ん…

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■■ 行く先に ■■

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■■ 上高地へ ■■

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■■ 上高地 河童橋前 ■■

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■■ 西穂山荘テラスにて ■■

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■■ 独標から西穂へ ■■

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■■ タトゥー ■■

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■■ 束の間の休息 ■■

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■■ 命綱 ■■

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■■ テンション↑↑ ■■

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■■ 逆層スラブ ■■

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■■ 目覚めるジャンダルム ■■

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■■ 風力発電 ■■

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■■ 奥穂をバックに ■■

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■■ 旅支度 ■■

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■■ 次世代へ ■■

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■■ 北穂へ ■■

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■■ 前穂 北尾根 と 日本最大のカール 涸沢カール ■■

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■■ テンション↑↑その2 ■■

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■■ 天空の綱渡り ■■

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■■ キャベツ ■■

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■■ 北穂小屋受付 ■■

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■■ さすらいのクライマー ■■

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■■ Good smile!! ■■

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■■ 大キレット 核心部 ■■

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■■ 槍ヶ岳山荘 槍ヶ岳 殺生ヒュッテ 東鎌尾根より ■■

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■■ 道しるべ ■■

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■■ 何を見つめる? ■■

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■■ 何を見つめる?その2 ■■

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■■ 西瓜 ■■

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■■ 極楽時間 ■■

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■■ バンダナ達 ■■

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■■ 8月14日 仙台着 ■■
タグ:北アルプス
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2008年09月12日

ダブル

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うおおおぉぉお!!!!
今日の仙台、ダブルきた〜!!!!


ホント死ぬかと思った…
僕のサーフ人生で最大級のビッグウェ〜ブ!

バッシバシ三角のめっちゃイイ波入ってんのに、あまりの暴れっぷりにローカルもみんな退散…
2本くらいしか乗れなかった…
無事に帰ってこれた2人は笑顔でハイタッチ!

「 ホントやばかったっす!ホントやばかったっす! 」

それしか言わね〜…

こんな日は大人しく、家でファミコンっすかね?!
あぁ〜!生きててよかったあぁぁ〜!
タグ:サーフィン
posted by syoddy at 09:37| 宮城 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | サーフのこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月10日

北アルプス2008 最終回 5日目 下山

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標高2763m。燕岳。
北アルプスで最も美しい山とも言われる。
マグマがゆっくり冷えて固まった花崗岩と白い砂、そして緑色のハイマツが重なり、
この素晴らしい景観を作り出している。
この美しい燕岳が何故、百名山ではないのか?
そういった声も多いほど、この山は様々な人に愛されている。
( 燕岳は日本二百名山 )

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4時。
4日目にしてようやくしっかり眠れたのか、朝も早く起きてしまった。

「 最後の日ぐらいはゆっくり朝日を見よう 」

連日、起きてすぐに旅立つ準備をしなければならなかったので、
ゆっくり朝日を眺めることなんて出来なかった。
でも今日は3時間ほどの下りだけなので、かなり時間に余裕がある。
3日目の南岳で妥協せず、槍まで歩いていなければ、ここまでのゆとりはなかったかもしれない。

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5時。
雲海の中から、真っ赤に燃える太陽が上がる。
同時に無数のシャッターの音と、湧き上がる歓声。

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何度も同じものを見ているはずなのに、毎回見入ってしまうのは何故だろう?

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「 おはよう。トム! 」

「 オハヨゴザイマ〜ス♪ 」

トムは中房温泉から11時半のバスに乗るみたいで、すでにパッキングを終えていた。

「 早いね。もう下るの? 」

「 ハヤクオフロニハイリタ〜イ♪ 」

それは僕らも同じ気持ちだった。
4日も風呂に入ってなければ、汗ばんでいるというレベルのもんじゃなかった。
もう体中、ヌルヌルというかヌメヌメというか…

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■■ 燕山荘前にて ■■


「 デハ!マタアイマショウ! 」

熱い握手を交わして、トムは一足先に下山。
わずかな時間かもしれないが、やはり出会った人との別れは寂しいものだ。
冬の夏油で会うことを誓い、僕らは最後の頂へ歩き始めた。

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燕岳の山頂まではわずか20分。
どちらにしても下山ルートは燕山荘に戻ってこなければならないので、
バックパックを置いて手ぶらで出発。
背中はスカスカ。
スキップでもするような気持ちで美しい道を歩く。

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山頂までの道にある、燕名物 「 イルカ岩 」
この写真を見れば、名前の由来の説明は要らないだろう。
まさに自然が作りだす神秘。

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白い登山道を登りきり、燕岳の頂に立つ。
それは、この長き縦走の最後であった。

西穂高岳
間の岳
天狗岳
ジャンダルム
奥穂高岳
涸沢岳
北穂高岳
南岳
中岳
大喰岳
槍ヶ岳
西岳
大天井岳
燕岳

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多少、通過しているピークもあるが、延べ14個の頂をを繋ぎ、渡り歩いてきた。
まだ終わったわけではないが、すでに達成感が沸いていた。
同時に、旅の終わりを感じ、寂しさのようなものも感じていたのを憶えている。

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しばし燕岳の山頂で、北ア最後の景色。
これもまた別れ。
僕は、目に焼きつくように最後の槍ヶ岳を見つめていた。

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燕山荘に戻り、あとは下るだけだったのだが、
帰るのを拒むようにテラスで飲み物を注文。

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■■ イチゴミルクを頬張る32歳… ■■



許されのであれば、何時間でもここに居たかった。
「 あと3日歩け! 」
と言われれば喜んで歩いただろう。

しかしそういうわけにもいかないのが現実。
僕らはようやく重い腰を上げ、燕山荘に別れを告げた。

「 また 必ず 」




燕山荘から延びる合戦尾根を下り、登山口の中房温泉までは約3時間。
表銀座縦走路の入口でもある為、登ってくる人は多い。
すれ違いで団体を待つこともしばしば。


僕らは寂しさを紛らわせるかのように合戦尾根を駆け下りた。
下山のほとんどを走っていた。
高度計の数値が下がっていくたびに、終わりを感じていた。

でも2人はなぜか笑っていた。
笑っていたかったのかもしれない。
下を向いてゴールするより、胸を張って帰りたかったのかもしれない。

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そんなハイペースで下ったもんだから、途中の合戦小屋まで1時間かかるはずなのに、
わずか20分で到着。
自分でも驚いていた。

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ここでは名物であるスイカを頂く。
普段なかなかスイカを食べることはないが、合戦小屋名物と書かれては、
食べないわけにはいかない。
長野県波田産。
値段は1/8で800円と少々高め。

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所詮、スイカだろうとナメてかかっていたが、口に入れた瞬間スイカに謝った…
甘いなんて代物じゃない。
激甘だ。

スイカってこんなに甘くなるのか?
というぐらい甘く、800円という値段は決して高いとは思わない。
お腹が一杯であろうと、疲れて喉を通らない状態だろうと、所持金が800円しかなかろうとも、
もし皆さんが合戦小屋に立ち寄った際は、是非食べて頂きたい。
無理をしてでも、食べる価値のある代物である。

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「 あの〜…土曜日に西穂山荘にいましたよね? 」

突然、若い夫婦に声をかけられる。

( ん?土曜日?土曜日っていつだ? つーか、いま何曜日? )

数秒考えてようやく今日が水曜日だという事に気づく。

「 ええ、いましたよ。あ、隣のテントの人達ッスね?! 」

西穂山荘で絡んだわけではなかったが、なんとなく憶えていた。
西穂からのルートを伝えると、

「 ええ〜!?西穂から縦走してここまで来たんですか?スゴイですね!! 」

少し天狗になってしまうところだったが、
この人達は西穂から上高地に降りて、仕事で東京に戻り、
5日後の今日、また北アに来たらしい。
そのほうが、ある意味凄いような気がする…


スイカを皮ギリギリまで食べつくし、合戦小屋を後にする。
もうこの先は下るだけ。
中房温泉まで下るだけ。
僕らは再び駆け下りた。
無我夢中で走った。
足の感覚は麻痺していたが、それでも走り続け、合戦尾根を駆け下りた。

「 ああ、終わる… 」

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8月13日 午後12時30分。
中房温泉 登山口
2008年 夏   僕らの旅は終わった。

「 お疲れ 」

もう何度目だろうか?
相方と拳を合わせる。
言葉はなくとも、2人にしかわからない5日間の想いが、拳を通して通じていた。

「 ありがとう 」  と。



ふと食堂の窓に目をやると、
そこには風呂上りのトムの姿。

「 オツカレサマ〜♪ 」

「 お疲れ!トム! 」

トムとハイタッチを交わす。
旅を共にしたわけではないのに、3人の心は一つだった。

見あげれば燕は雲の中。
空には中房温泉の湯気だけが舞い上がっていた。


北ア ガイド地図5.jpg

本日の移動距離 5.6キロ
総距離 34.8キロ





僕らはこっそり洗面所でパンツとTシャツを洗い、岩の上にに干した。
そして飛び込むように湯船に浸かる。
5日ぶりに入る風呂は、まるでバターのようだった。

「 あっ…あっ…ああぁ〜…ふおぉぉぉ〜… 」

お湯が、焼けた肌にビリビリと染みる。
こんなにも風呂が気持ち良いと感じたのは、いつ以来だろうか?


中房温泉の登山口は、旅を終えた人達で賑わっていた。
逆に、これから旅立つ人もいる。
山は、その1人1人にドラマを用意してくれている。
あの人達にはどんな感動が待っているのだろう?
普段の生活の中で、歳を取るたびに記憶というものは薄れていくが、
山は、一生記憶に残るものを授けてくれる。
素晴らしい感動を僕らに与えてくれる。





仙台から共にし、ほとんど会話にならなかった外人さん。
切符を無くした僕に、情けをかけてくれた新島々の駅員さん。
西穂山荘で健闘をたたえ合った、若き登山家。
奥穂縦走路で励ましあったおじさんと、2人のおばさん、3人組。
西穂〜奥穂は今月2回目だというスーパーおばさん。
テン場で隣だった、秋田から来たおじさん。
笑顔が素敵だった、北穂小屋のハーフの女の子。
殺生ヒュッテでタバコをせがんできた、パタゴニアフリークの男の子。
湯俣から北鎌尾根を登って来たという、スーパーおじさん。
100Lオーバーのバックパックを背負った4人組パーティー。
大天井付近から一緒で、中房では風呂も共にしたおじいさん。
合戦小屋、笑顔で写真に応じてくれた、スイカ売りの可愛らしい女の子。
僕らに大きな影響を与えた、燕山荘オーナーの赤沼健至氏。
腹がよじれるほど笑わせるため、はるばる長野から迎えに来てくれた ゆっけ。
ちょっといい加減なところが最高にかっこいいトム。
オバカだけど、情熱と胸板はアツイ、弟のようなゴウ君。


そして、常に手を取り、励まし、助け合った。
心の底から笑い、素晴らしい感動を分かち合った最強の相方 オク。



すべての人に心から感謝。



さあ行こう。僕らの旅はまだ始まったばかりだ。
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posted by syoddy at 21:47| 宮城 ☀| Comment(5) | TrackBack(0) | 北アルプスを終えて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月06日

北アルプス2008 4日目 燕の夜

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まだ日没までは時間がある。
相方は軽く昼寝に入り、僕はコーヒーを飲むためにお湯を沸かしていた。
その時、
目の前に1人の外国人が現れたのである。
どうやらテントの設営場所を探しているようだ。

その外国人はバックパッカーというより旅人といったような風貌で、白髪混じりの無精髭に、
とても白とは呼べない使い込んだタオルを頭に巻き、1人ニコニコ笑っている。
そして明らかにファンキーなオーラを放っていた。


彼は僕らの2つ隣にテントを設営すると、こちらに向かって叫んできた。

「 トウホクドコデスカ〜?!ワタシ、ハナマキデェ〜ス! 」

僕らが地元の話かなんかをしていたのが聞こえていたらしい。

「 オー!モリオカー!センダイー! 」

700キロ近く離れた場所の住人達が、長野の3000mの稜線で出会う。
一瞬にして意気投合である。

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彼の名はトム。
カリフォルニア出身のやんちゃな43歳。
10数年前から岩手の花巻に住み、冬は夏油高原でパウダーを食い散らかしているらしい。

たまに言葉がこんがらがってルートが把握出来なかったが、ここからさらに北にある餓鬼岳、
常念岳、槍ヶ岳などを歩き、今日が7日目だという。

「 7日〜!?トムすげぇ〜!! 」

「 デモォ〜、ホタカハコワイノデ、イキマセェ〜ン♪ 」

凄いんだか凄くないんだかわからなくなっていた…


そして僕らは友達になった。
歳は一回り離れていたが、まるで学生の頃の友達といるような。そんな感覚。

「 世の中に埋もれることなく、こんな風に歳をとりたい 」

そんな風に思いながら、とても43には見えない少年のようなトムを眺めていた。

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そして僕らは因縁の対決を始める。
試合開始からわずか5分。
やはり山に神は存在するのかもしれない。

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僕は白。
今、相方が打つのを待っている。
これがど〜ゆう状態かおわかりだろうか?

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往生際の悪いヤツだ。

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僕らは北アに来て、ようやく安らかな時を楽しんでいた。
西穂から始まった凶器のような岩尾根。
休む暇もなく続いた大キレット。
辛く長い槍までの道。
縦走路はもうこの先にはなく、明日の下りを除けば、やるべきことはほぼ終わっている。

もう、明日ここまで行かなければならないとか、事故の心配をする必要がなかった。
それだけで、思った以上に僕らに安らぎの時間を与えてくれている。

この、何をするわけでもない時間。
コーヒーを飲み、たわいもない話で笑う。
雲は流れ、太陽は黄金色に輝いている。

1分が10分のように感じる時の流れ。
貴方は感じたことがあるだろうか?

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ふと小屋に入ってみると、大勢の人が食堂のTV画面に釘付けになっている。
そこには山小屋のオーナーが映っており、片手にアルプホルンを持っている。
この燕山荘ではオーナーのアルプホルン演奏が名物となっている。

残念ながら今日は不在なんだろう。
別日に撮影された映像ではあったが、食堂の登山者達はTVだということを忘れ、
真剣にオーナーの山の話に聞き入っている。

僕らは最初、そこまで興味がなかったが、いつのまにか吸い込まれるように食堂に入り、
気がつけばその中の1人になっていた。

物音一つ立ててはいけないような沈黙の後、アルプホルンの音が食堂に響き渡る。

音が心に突き刺ささっていた。
耳からではなく、体に直接語りかけてくるような音。
なぜだかわからないが、また涙が出そうだった。
そしてオーナーは数々の言葉を教えてくれた。

「 山は体を健康にするだけでなく、心の掃除もしてくれる素晴らしい場所 」
「 1歩1歩、あなたのペースで歩けばいい 急ぐ必要はない 山は逃げないから 」

レジェンドだった。
僕らは完全にオーナーである赤沼健至という人間に心を奪われていた。



そんな中、ひょっこりトムが現れる。

「 お〜!トム! トムも話を聞きに来たんだね!? 」

「 ワタシ、オリンピックミタイデェ〜ス♪ マダオワラナインデスカ?コレ? 」

「 いやいや、すげ〜為になる話だよ? 」

「 ダレ?コノヒト? シリマセ〜ン! カマ〜ン!オリンピックゥ〜!
                           キタジマ〜!オリンピックミタ〜イ! 」


僕らが尊敬するような人の教えも、トムには関係ないんだろう。
ある意味、この人のほうがレジェンドなのかもしれない…


こうして最強の43歳、トムに振り回されつつ、燕岳の夜は更けていったのである。


北ア ガイド地図4.jpg

本日の移動距離 11.5キロ
就寝21時
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2008年09月04日

北アルプス2008 4日目 表銀座縦走 燕へ

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早朝5時。

目が覚めると、目の前には朝日に焼ける槍。
こんな非現実的生活も今日で4日目。
朝起きて、15分かかるフリーズドライにお湯を注ぎ、
出来上がるまでに寝袋を畳みながらコーヒーで目を覚ます。
随分手慣れたもんだ。

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今日はこの旅で最も距離が長い日。
西穂から槍までを縦走すれば、普通は充分なんだろうが、
欲張りな僕らは、ここからさらに表銀座と呼ばれる縦走路を北へ向かう。

表銀座とは、北部の燕岳(つばくろだけ)から縦走しながら,
遙か彼方の槍ヶ岳を目指す人気のルート。
歩きやすい尾根道や、広大な展望、様々な高山植物の群生などが見られるのが人気の理由。
実は去年の計画ではこの表銀座の案もあったのだが、日程やルートの流れから断念していた。

ならば今年、時間をギリギリ一杯までひっぱって、行ってしまおうという事になったのである。

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昨日、槍ヶ岳山荘から20分という距離を下ってきてしまった僕らは、
とても登り返してまで槍の山頂に行く気になれず、

「 ま、いっか。去年立ったし 」

あっさり諦めた。
なんともフザけた贅沢な話である。

殺生ヒュッテのテン場から見上げれば、そこには天を仰ぐように立つ槍ヶ岳。
それだけで十分であった。

早速、殺生ヒュッテからトラバースし、槍ヶ岳から延びる東鎌尾根へ。
槍ヶ岳は北アルプスの十字路と呼ばれ、この他にも裏銀座縦走路の西鎌尾根。
完全な岩登りルート、アルピニスト憧れの北鎌尾根。
そして僕らが歩いてきた穂高からの縦走路と、まさに東西南北に尾根が延びている。

僕らはその一本、東鎌尾根を縦走し、燕岳を目指す。

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しかし東鎌尾根に着いて早々、立ち止まってしまった。
憧れである北鎌尾根の全貌が目の前に飛び込んできたからである。

北鎌尾根は地図上で登山道ではない。
当たり前のように、水場、エスケープルートはなく、西穂〜奥穂を越える長丁場。
場合によってはザイルが必要で、単に岩登りが出来れば良いというわけではない。
そしてゴールである槍には、山頂の人達を驚かせるように、裏側の崖からヒョコっと現れる。

まさに男心をくすぐる魅力的なルートなのである。

しばし僕らは北鎌尾根に見入っていた。
同時に、去年奥穂でジャンダルムを眺め、憧れを抱いていたシチュエーションと
同じである事に気づく。

「 来年は北鎌に行ってしまうのだろうか…? 」

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そんな事を考えつつ、東鎌尾根を歩き始めた。
歩きやすいとはいえ、岩尾根であることには変わらず、鎖、ハシゴも多々ある。
そんな中、現れたのが20メートルオーバーの垂直ハシゴ。

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恐怖感はないが、登れど登れど頂上に着かない。
今まで見た中で一番長い。
僕らが登る時は、幸い下る人がいなかったが、とあるオジサンは、
下りの団体にハマり、20分は動けなかったとか。

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順調に東鎌尾根を下り、最下部の水俣乗越から西岳へ向け、再度登る。
このアップダウンは表銀座で一番辛いポイント。
旅は4日目。当然疲労は溜まっている。
食料が減り、3キロぐらいは軽くなっているはずなのに足取りは重い。

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そんな動かない足にムチを打ち、汗だくになりながらヒュッテ西岳に登りきった。
軽くグッタリしている…

しかし、それを忘れさせるかのように、目の前には素晴らしい景色が広がっていた。
槍はもちろんの事、東には常念岳から蝶ヶ岳の縦走路。
改めてみると、荒々しい穂高連峰。
よく見ると小さくジャンダルムまで見えた。
あんな遙か遠くから歩いてきたと思うと、自分が少し誇らしい。

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ヒュッテ西岳でお決まりのコーラを飲み干す。
疲れた後のこの1杯がたまらない。
さらにここにはハーゲンダッツまで置いてあり、かなり心が揺らぐがなんとか耐える…
あの時、ハーゲンを食べていたらこっちの世界に戻って来れなかっただろう。

そして小休憩の後、縦走路を大天井岳(おてんしょうだけ)へ。

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西岳から大天井までの道はアップダウンもさほどなく、快適な散歩道が続く。
岩尾根だと、常に足場を見てないといけないが、このような土と砂利の尾根は、
景色を楽しみながら歩く事が出来る。
岩尾根を一つ一つ攻略していくのも楽しいが、僕はこんな尾根歩きがたまらなく好きだ。
「 自分は山を歩いている 」
それを切に感じ、何よりも旅気分に浸れる。

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そんな調子でテクテク歩いて2時間弱で大天井ヒュッテに到着。
予定よりも1時間ほど早い。
早いとわかると、突如計画は変わってくる。

「 イク?いっとく?いや、さすがにマズいか…?いや…でも空青いしな〜…

                                  よし!!イクっしょ!! 」

「 カレー2つ!! 」

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食べたいものは食べたい時にイクべきである。
なぜ相方が渋い顔になってるかは良くわからないが、青空の下のカレーの味は、
書かなくてもお分かりだろう。


大天井の空は静かだった。
カレーを平らげた2人は15分の昼寝。
空を見上げると吸い込まれそうな青。
目を閉じると、まるで雲の音が聞こえてきそうだった。

どんなにお金を出しても買えない、最高に贅沢な時間。

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大天井を後に、僕らは燕岳へ歩き始める。
この頃からまたガスが出始めたが、幸い今日は雨が降るほどの量ではない。
さすがにもう夕立は沢山だ。

1時間も歩くと、突然風化した岩があたりを覆い、道は白い砂砂利に変わる。
ハイマツの道とも岩尾根とも違う、北アルプスのもう一つの顔。

相変わらず足は重かったが、ゲームにでも出てきそうな幻想的な世界に目を奪われていると、
不思議と前に進んでいた。
視界には燕岳。
そして直下に立つ燕山荘(えんざんそう)も入り始めている。

そこは、この縦走路の、僕らの旅の終着駅でもあった。

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燕山荘は多くの人で賑わっている。
15時。
最終宿泊地である燕山荘に辿り着いた。
ここは、運搬用ロープウェイが近くまで来ているせいなのか、物資がかなり豊富。
小屋内には50インチのプラズマTVまで置かれている。
お土産コーナーもかなり充実していて、ちょっとした旅館のよう。
他の山小屋とは一味違う。

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テン場の手続きを済ませ、軽く異臭を放っているバートンを設営する。
加えて4日間歩き続けた登山靴が2足。
どんな世界なのかは皆さんの想像にお任せしたい。

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日没までは、まだ時間があった。
ひとまず相方は軽い昼寝に入り、僕はコーヒーを飲むためにお湯を沸かしていた。

その時、
目の前に1人の外国人が現れたのである…
posted by syoddy at 23:56| 宮城 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 北アルプスを終えて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月03日

青森 百石

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今日は北アお休みです。
執筆に追われながら(?)も、相変わらずサーフィンにはハマってます。

で、今回は2泊で八戸に出張なもんで、板を積み込みいざサーフ!
朝4時半。八戸の友達と、青森の百石ポイントへ。
サイズはあんまなかったけど、人いないし、水綺麗!
やっぱいつもと違う場所で入るのは新鮮っっすね。
1年ぶりのサーフセッションだったけど、お互いいい刺激になったんじゃないかな〜?

22歳で出会った友達は、いつのまにか三十路んなってた…
すげ〜違和感。

でも、いい意味でな〜んも変わってない。
この調子だと、お互い40になっても奇声あげてサーフィンしてんだろ〜ね。


水冷たかった〜!
さすが北の大地!
posted by syoddy at 21:00| 宮城 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | サーフのこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月01日

北アルプス2008 3日目 槍へ

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ゴウ君と別れ、振り返ることなく僕らは槍ヶ岳へ向かった。
足は重く、ガスが立ち込めている。

槍ヶ岳まで3時間。
いまの僕らには果てしなく遠い距離に感じる。
2時間ほどならば、気合いでなんとかなるが、3時間となると気分は重い。
この1時間はデカい。

この南岳からの道は槍〜穂高の縦走路で最も歩きやすく、
晴れていれば雲の上の散歩道となる。
しかし今の状態は全くの真逆であった。
ガスが全ての景色を奪い、緩いはずの道は重い足取りによって、辛いイバラの道と化している。

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しかしそんな僕らにオアシスは突如として現れる。
南岳から中岳に抜ける途中にある、雪渓から流れ出る水場。
氷点下じゃないのか?と、勘違いするほどの水温。

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乾いた喉を潤し、タオルで顔を拭いていたまさにその時、雨は降りだした。
神様は意地悪である。

だが、岩手山からの度重なる夕立ちで、僕らは対処が早かった。
颯爽とレインウェアを取り出し、ザックカバーをかける。
雨に慣れたくはなかったが、完全に僕らは手慣れていた。

「 ゴウ君は今頃晩酌だろうか…? 」

そんな事を考えながらも、雨の中、僕らは進むしかなかった。
追い討ちをかけるように中岳までは登りが続く。
この辺から明らかにペースダウンし始めていた。

登りで動かないならまだしも、平坦な道ですら足は前に進まなくなっていた。
無理もない。
昨日から20時間近く歩いている。
まるで足が麻痺しているかのよう。
重い何かを引きずりながら歩いていた。

そんな時、ふとガスが抜け、天を仰ぐようにそびえ立つ頂。

「 槍だ… 」

テン場も見える。

絞ってももう出てこない雑巾を、さらに絞り始めた。
心の中では発狂している。

テン場に近づくにつれ、安堵感の他に不安が募る。

「 テントが多い… 」

テン場を通過しながら、明らかに空いてなさそうな雰囲気を感じていた。

そして17時40分。
僕らは死にものぐるいの形相で槍ヶ岳山荘へダイブした。
穂高岳山荘を出て10時間40分。
もう限界寸前だった。

そこに待っていた現実。
受付に貼られた、

「 テン場は満室になりました 」

の文字。
どう説得しても無理だった。
張れるならどこでも良かった。
便所の隣でも崖の上でも。

しかし実際は甘くなく、山荘側は「 張れません 」の一点張り。

「 皆さん、下に降りてもらってますんで… 」

「 降りるってどこまで? 」

「 20分降りたところに殺生ヒュッテがありますので 」

さらに20分…!?
うおぉぉぉ!!もう行くしかねえぇー!
ヤケクソを通り越したヤケクソだった。

人間の力は計り知れない。
もう限界だ〜。なんて言いながらも走って下っている。
限界を決めつけているのは自分自身。
人はその気になればなんだって出来る。

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18時。
殺生ヒュッテに降りた僕らは、今にも魂が抜けそうだった。
両足の痛みからまっすぐ歩くことが出来ない。

「 ああ、もう歩かなくていいんだ 」

槍に着いた事により、
この旅の危険箇所は、ほとんど越えていた。
体はボロボロだったが、一つ心のゆとりが生まれている。


テントを張った僕らは、かき込む様に夕飯を胃袋に押し込み、
寝袋に飛び込む。
空は晴れ始め、目の前の槍に星がかかりそうだったが、
2人にそれを見る余裕は全くなかった。



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本日の移動距離 7.6キロ
就寝20時
posted by syoddy at 23:28| 宮城 ☁| Comment(3) | TrackBack(0) | 北アルプスを終えて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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